【majoRETTE FOURGON 279/234】
マジョレット製 定価???円
フォードEシリーズはアメリカの自動車メーカー、フォード・モーターズが1961~2013年まで製造・販売していた商用車。
フルサイズバンと呼ばれる大型バンの先駆車であり、50年以上にわたってアメリカでは家庭や企業、警察から郵便局などの公共機関までさまざまな場所で活躍しました。
1950年台後半、フォルクスワーゲン タイプ2(ワーゲンバス)の大ヒットを受けて、アメリカのビッグ3各社はこぞって小型商用車の開発に乗り出します。
フォードは小型車ファルコンのシャシーにバンボディを架装し「ファルコン エコノライン」と言う名で小型商用車市場に参戦、53年の歴史を気づくフォード Eシリーズが誕生したのです。
そこそこのヒットを見せたEシリーズですが、こじんまりとしたヨーロッパと違い根本的に広々としたアメリカでは当初のコンセプトであったサイズの小ささがネックとなりました。
そこでアメリカ社会の事情に合わせ、モデルチェンジのたびに巨大化し、最終的にはフルサイズピックアップトラックと双璧をなす「フルサイズバン」という大型バンとして確立したのです。
マジョレットが立体化したのはフルサイズバンとして完成した3代目Eシリーズ。
商用車に「エコノライン」、乗用車「クラブワゴン」と名称が付けられたのもこの3代目からです。
ピックアップトラックであるフォードFシリーズのシャシーを流用して生産しており、フロントグリルは同時代のレンジャーやブロンコⅡに酷似した形状となっています。
今日は新宿の会社へ。
打ち合わせも早々に終わったので、久々に秋葉原へと繰り出しました。
最近はすっかり行かなくなってしまいましたが、学生時代は絶版プラモを求めて毎月一回は行ってました。
今回の秋葉原行きの目的はウォーハンマー40000用のフィギア。
ウォーハンマー40000はイギリス発のウォーゲームで、そのゲーム用のコマは昔はメタルフィギュア、今はプラモデルになってるんですが、ものすごく格好良くて息子が生まれる前くらいまではちょこちょこ作ってたんです。
最近ちょっとブームが再燃してきて押入れに封印していた作りかけを今度こそ完成させよう!!! と素材を調達に秋葉原のイエローサブマリンRPG館まで行ってきたわけです。
機械の超凶悪ドラゴンに蹴散らされる用のスペースマリーンを購入し、せっかくだからと中古おもちゃショップのリバティーまで足を伸ばしてミニカーチェック。
ホットウィールを見てみると…… ブリスターに入ったモデルは軒並み500円と超観光地価格。
人気の実車系モデルならともかく、謎車に500円とかちょっと払えないですね。
仕方がないので一律300円の箱無しルース品コーナーへ。
やたらとランボルギーニ系のホットウィールがたくさんあって心踊ったんですが、その中でも異彩を放つ赤いバンが目に入りました。
よくよく見るとちょっと昔のマジョレットミニカーのようですが、ボリュームとしっかりした造りに一目惚れ。
300円にて購入し、帰宅したわけです。
全長79㎜(牽引フックを除くと74㎜)
全幅34㎜
全高33.5㎜
実車の全長が4745㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/64スケールとなります。
「FOURGON」とはフランス語で「荷車」を意味し、フランスのミニカーメーカーであるマジョレットらしいネーミングですね。
同じ名称でアイスクリーム販売車も発売されていますが、車種は同じながらまったく別金型のバリエーションモデルとなっています。
FOURGONはちょっと昔のマジョレットなのですが、とにかくカッチリとしたしっかりした造りに目を奪われます。
商用バンということもあり四角くのっぺりとしたボディなんですが、ディテールの彫りの深さと大柄なボディは今のマジョレットが失ってしまった魅力を感じます。
私は小さい頃ミニカーにまったく興味が無く、マジョレットミニカーの思い出はあまり無いのですが、スーパーのレジの隣にたくさんぶら下がっていたマジョレットミニカーはトミカよりも全般的に大柄で、子供ながらに「マジョレットミニカーってデカイミニカーなんだな」となんとなく考えていました。
このFOURGONは子供のとき抱いていたマジョレットミニカーのイメージそのもので、見ているとなんだか懐かしい気持ちになってくるんですよ。
商用車ということでFOURGONには商用バンから警察車、コカ・コーラやキャノンのような企業ロゴがタンポ印刷されたモデルなど数多くのバリエーションがあります。
このモデルはずっしりとしたダイキャスト製ボディを鮮やかなレッドでペイントしているんですけれども、ネットでいろいろ調べても同じようなモデルが見つかりません。
よく似たモデルだと、ボディサイドとボンネットに「AVIS」と白字でタンポ印刷されたモデルとタンポ以外はほぼ変わらないように見えるのですが、もしかしたら前の持ち主がタンポだけ落としたカスタム品なのかもしれません。
インテリアとシャシーはレッドのプラパーツでの成形品。
窓ガラスはマジョレットらしい透明度の高いクリアーパーツで再現されています。
シャシーはダイキャスト剥き出しのZAMAC仕上げで、ヘッドライトと一体になっており、顔が引き締まった印象になっているのはグッドですね。
タイヤは10本スポークのものを履いています。
車体裏には
ECH.1/65
majoRETTE
FOURGON 279/234
と刻印されています。
昔のモデルにはコレクターナンバーのような番号が記されているんですね。
初めて知りました。
生産国の表記はありませんが、塗装の質感が現在売られているタイ製のモデルとはまったく違うのでタイでは無いんじゃないでしょうか?
フランス製だったりするとオシャレなんですけどね(笑)
リアゲートは観音開きになっており、開閉ギミックが組み込まれているんですが、私の持っているモデルは左側のドアが何かに引っかかって開きませんでした。
まあ、中古品なので……
リアゲートの裏側にまでディテールが入っているのは凄いですね。
大柄な車両なので、ちゃんと開いたらいろんなものを積み込めそうです(笑)
同じ商用車ということでホットウィールの'34ダッジ デリバリーバス 2016 POP CULTURE DC COMICSとの記念撮影。
'34ダッジ デリバリーバスは上級サイドライン限定の豪華版キャストでホットウィールとしては大柄なんですが、並んでも迫力負けしないFOURGONの圧倒的存在感に驚かされます。
欲をいえばスーパーバンと並べたいんですけどね(笑)
というわけで194台目のコレクション、FOURGONでした。
最近のマジョレットは元の素材はいいものの、ペイントのバラ付きで損をしている印象なんですが、昔のモデルはとんでもないですね~
ホットウィールやトミカは関連書籍やカタログが充実しているのでちょっと調べればこれがどのモデルで、いつ販売されたかすぐわかりますがマジョレットだと難しいですね。
洋書でもいいのでマジョレットミニカー完全カタログとか無いものでしょうか?
絶対欲しい人多いと思うんですけどね~
初期モデルから現在のモデルまでコンプリートしてる本なら8000円くらいしても迷わず買います!!!
【コレクション台数 194台】
【コレクション使用額 66295円】
コメント
コメント一覧 (4)
状態の良いマジョUカーですねー。
中古でよく見かけるひと昔のマジョ等は割と遊び尽くされた具合のものを多く見かけるので、お目当のものや部品取り用以外の対象でないとなかなかチョイスするまでには行かないですから、このような状態なら好機とばかり持ち帰りますね。
>同じ名称でアイスクリーム販売車も発売されていますが、車種は同じながらまったく別金型のバリエーションモデルとなっています。
最近、状態はなかなか経年相当な具合のFOURGONアイスクリームワゴンの方を入手したもので同名義で別体車があるんだと認識しました。
フロントフェイスがとても似ていて、商用目的でカスタムされた天面部やドア形状に差異があるのでベース車両とまで言えませんが系列車同士なのだろうと予測しています。
こちらのFOURGONはソリッドカラーがデフォなのか何かプリントがあったのでしょうか、
なかなかこういう時にマジョの車種検索は行き詰まってしまいがちで。 笑
でもプリントデザインが結構能天気っぽいパターンのもの多いですよね、ひと昔ふた昔前のマジョとかって。
無くてもアリですね、この赤一色の仕様だとしても、現行マジョ的でスマートですよ。
因みにアイスクリームワゴンFOURGON、
これも前から他所での紹介記事等で見かけて欲しかったやつなのですが愛嬌の塊のようなヤツで今後見かけられ、その状態総合的に適価だと判断されたなら買って良しです。
余談ですがシャーシ中央に四角い開口部があるマジョを見ると結構年数経ってる?って感じえません自分は。
>中古でよく見かけるひと昔のマジョ等は割と遊び尽くされた具合のものを多く見かけるので、お目当のものや部品取り用以外の対象でないとなかなかチョイスするまでには行かないですから、このような状態なら好機とばかり持ち帰りますね
おっしゃる通りで、ホットウィールと比べると箱入りの中古品をほとんど見かけないので状態がいい昔のマジョレットって本当トレジャーハントですよね。ホットウィールはコレクターが買うので箱を開けないモデルが中古市場にも流通しますが、マジョレットは本気で子供が遊ぶ用がメインなんでしょうね。
>最近、状態はなかなか経年相当な具合のFOURGONアイスクリームワゴンの方を入手したもので同名義で別体車があるんだと認識しました。
フロントフェイスがとても似ていて、商用目的でカスタムされた天面部やドア形状に差異があるのでベース車両とまで言えませんが系列車同士なのだろうと予測しています。
いなづまびしさんはアイスクリームワゴンのほうを入手したんですね!!!
アイスクリームワゴンのほうが荷台のパーツ構成が巧みで、見栄えもするんでゲットできたらぜひ並べたいですね。
>でもプリントデザインが結構能天気っぽいパターンのもの多いですよね、ひと昔ふた昔前のマジョとかって。
そうなんです!!!
このモデルの記事を書く時調べてみたんですが、昔のマジョってタンポでグラフィック入ってるモデルが多いですよね。
ホットウィールを意識してるんだと思うのですが、いまいちセンスが追いついていないのが見ていて面白いです。
最近のマジョは完全にリアル路線ですが、タンポ時代もあったんですね~
今でこそ我ら大きなお友達も注目のマジョですけど昔はお菓子売り場で食玩市場夜明け前みたいな頃から台紙にぶら下がってた「なんだかカバヤから売ってるどっか外国からのミニカー」的なイメージ位だったかも知れませんね。
昔から国産ミニカーで出て無さそうな車種がラインナップされてたりとかで感度の良い方々はちゃんと認識されていたとは思いますが、
お菓子売り場のミニカーなんてのは子供も予防接種頑張ったとか親の機嫌が良かったとかあたりの理由で幸運にもゲット出来るよな存在だったんだと思います。
多くのお得意様が彼らになるため、沢山の遊び倒されたマジョUカーに出逢う事になる。笑
ま、傷だらけのミニカーはマジョに限った話てはありませんね。
昔はカバヤがスポンサーしてたTF、勇者シリーズとかでもよくマジョのCMやってました、
「世界のミニカー」とか謳い文句で「ふ〜ん、そうなんだ。カバヤが作ってんのかな?このミニカー」とかボケーっと観てましたよ。
先のアイスクリームバン、コーンカップをあしらった窓や日除けテントがスライドするギミックがあったり、仕様によってはトップに動物の可愛いプリントがあったりするなかなか愛嬌の塊のようなミニカーですよ。
仮に少々の痛みがあるような状態の物でも安価で見つけられたら買って損なしな一台だと思います。
昔から国産ミニカーで出て無さそうな車種がラインナップされてたりとかで感度の良い方々はちゃんと認識されていたとは思いますが、
お菓子売り場のミニカーなんてのは子供も予防接種頑張ったとか親の機嫌が良かったとかあたりの理由で幸運にもゲット出来るよな存在だったんだと思います。
多くのお得意様が彼らになるため、沢山の遊び倒されたマジョUカーに出逢う事になる。笑
レジの横にぶら下がっていることが多いので、子供もねだりやすいですよね。
そんな子供が遊んだマジョレットが回り回って私達のところにやってくるなんて面白いものです。
>昔はカバヤがスポンサーしてたTF、勇者シリーズとかでもよくマジョのCMやってました、
「世界のミニカー」とか謳い文句で「ふ〜ん、そうなんだ。カバヤが作ってんのかな?このミニカー」とかボケーっと観てましたよ。
CMしてましたね!!!
フランス生まれを強調してたので、子供ながらにおしゃれなイメージを感じてました。
>先のアイスクリームバン、コーンカップをあしらった窓や日除けテントがスライドするギミックがあったり、仕様によってはトップに動物の可愛いプリントがあったりするなかなか愛嬌の塊のようなミニカーですよ。
仮に少々の痛みがあるような状態の物でも安価で見つけられたら買って損なしな一台だと思います。
ますます欲しくなりますね~
使い倒されたモデルなら、リペして楽しむのもいいかもしれません(笑)