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 【Hot Wheels ’34 CHRYSLER AIRFLOW 2016 POP CULTURE RALPH MCUARRIE STAR WARS ART】

 マテル製 税抜き定価???円

 エアフローはアメリカの自動車メーカー、クライスラーが1934~37年にかけて販売していた乗用車。

 どの国の自動車メーカーでもそうですが、市場に参加した時期が遅れた2番手、3番手のメーカーというのは最新技術を取り入れるのに積極的で、「先発のメーカーよりも技術的に優れている」というポイントをアピールする方向性に向かいます。

 フォード、ゼネラル・モーターズに次いでアメリカの自動車販売数第3位となったクライスラーもその傾向が強く、1925年の創業以来、最新技術や先進性を追い求める車作りを追い求めていたのです。

 エアフローはそんな風潮の中生まれた初期クライスラー車随一の異端車。

 世界で初めて風洞実験によるエアロダイナミクスを取り入れた流線型のボディデザインが最大の特徴です。
 
 ボディの構造も当時の自動車がラダーフレームの上に木板張りボディを懸架するのが一般的だったのに対し、エアフローは全鋼製モノコックボディの中にエンジンやインテリアを収めるという構造で、これは現在の自動車の先駆けとなるものでした。

 多くの試作を繰り返し、5年以上のテスト期間をえて送り出されたエアフローですが…… 残念ながら販売面では失敗の烙印を押されます。

 デザインがあまりにも先進的すぎて当時のアメリカ市場に受け入れられなかったのです。

 特にライトの位置が致命的だったようで、当時の自動車はフェンダーの上にライトがむき出しになっているのが当然でしたが、エアフローはボディ内部に収まっています。

 今の我々からするとこのデザインのほうがしっくりくるのですが、当時のアメリカ人にとっては違和感が強かったのです。

 また、先進技術を取り入れたゆえの初期生産時の不備も原因として指摘されています。

 そして構造的にも扱いずらく、フロントタイヤを外さないとエンジンの整備が出来なかったり、トランクが外側から開けられず、内側のシートを前に倒す方式だったり、ライトが故障したときもフロント部分を全て外さないと交換できなかったりと技術面に固執するあまり、乗用車として最も大切である「便利である」という部分が置いてけぼりにされたのがエアフロー失敗の最大の原因となりました。

 こうして3年間という短い期間で生産を打ち切られたエアフローですが、その先進性は乗用車史に残る伝説となり、販売面の不振とは裏腹に歴史に名を残す名車となったのです。

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 今月の仕事がや~っと終わりました!!!

 いや~この時期は年末年始の商戦にドドドッ!! と発売される新商品の紹介タイミングなんでいつも忙しいんですよね。

 去年のこの時期もほとんどブログ更新出来なかったし。

 今日は制作物を納品しに久々の会社に行ってきました。

 会社でも結構仕事があるだろう、と予想し、終電まで頑張る覚悟だったんですが、予想に反して特になにも無かったので4時には仕事も全部終わり。

 これはもう自分へのご褒美タイムだ!!! と下北沢のホットウィール専門店ウェアハウスまで一直線。

 お店に入るとなんと!!! まだ日本には入荷されていないポップカルチャーのスター・ウォーズシリーズがぶらさがっているではないですか!!!

 まあポップカルチャーならそのうちトイザらスとかで普通に買えるし、スルーかな~ と思ったのですが、なんとめっちゃ欲しかったクライスラーエアフローがラインナップされているではないですか!!!

 一応お店のホットウィールを全部チェックして熟慮したのち、’37ブガッティと’36キャデラックとかもいいかなと散々悩みましたが最終的にはエアフローを380円にて購入したわけです。

 ウェアハウスのホットウィールはカーカルチャーなどの豪華版サイドラインでも、だいたい日本国内で販売される定価よりも安めに価格設定されているのが嬉しいですね。

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 全長81.8㎜

 全幅32.3㎜

 全高24㎜

 実車の全長が5410㎜なので、計測すると正確なスケールは1/66となります。

 ホットウィールの’34 クライスラー エアフローは2012年、サイドラインの「HOT WHEELS BOULEVARD」でデビューしたモデル。

 サイドライン用としてデビューしているだけあり、サイズは80㎜超えとベーシックモデルよりも大柄でかなりのボリューム感があります。

 流線型のストリームラインが特徴のエアフローをパープルパッション同様の「レッドスレッド」スタイルでカスタムアレンジしており、スムージング&ロワードされたスタイリングが元々のデザインとの相性がよく、特にルーフからリアへ向かうラインの流れがグッド!!!

 どちらかというとシックにまとまりやすい戦前のクラシックカーながら、スーパーチャージャーとエキゾーストパイプを露出させたホットウィールらしい「荒々しさ」がモデルに加わっているのも見逃せないポイントです。

 このモデルは2016年「 POP CULTURE RALPH MCUARRIE STAR WARS ART」にラインナップされたもの。

 スター・ウォーズのコンセプトデザイナーであり、ダース・ベイダーやC3-POなどの生みの親であるラルフ・マクウォーリー氏が描いたストーリーボードがボディサイドにペイントされています。

 エアフローにはエピソード5で主人公であるルーク・スカイウォーカーが惑星ダゴバのジャングルにX-ウイングで不時着したシーンのコンセプトアートがタンポ印刷よりもより鮮明で細かな表現に適した「フィルム転写」により再現されています。

 ボディは上面がマットパールホワイト、側面が光沢の強いシルバーでペイントされており、ボンネットにはレーシングストライプに見立てられたX-ウイングのディテールとマーキングが入っています。

 これまでのポップカルチャーで販売されたモデルは殆どがボディサイドにキャラクターのイラストをフィルム転写されただけのもの、といいうスタイルでしたが、エアフローのボンネット周りの表現はより一歩踏み込んだアーティスティックなグラフィックになっているのが素晴らしい。

 私はエアフローが欲しかったので迷わずコレにしたんですが、今回のシリーズだとローリングサンダーがビジュアル的には一番大当たりですね。

 豪華版サイドラインなので当然ボディ、シャシー共にダイキャスト製で重量感は抜群。

 ホイールは「RR10SP(リアル・ライダー・10・スポーク)ホイール」を装着。

 トレッドパターンまで刻印されたゴム製タイヤなので、モデル全体のリアリティを一気に引き上げてくれます。

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 車体裏には

          made in 
                                      THAILAND
                                         Mattel

                         Custom '34 Chrysler Airfiow
     J32               ©Chrysler Group LLC 2012

                                     1186 MJ,I,NL
                                     Hot Wheels

 と刻印されています。

 重塗装豪華版のサイドラインなのでタイ製ですね。

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 むき出しになった巨大なV8ヘミエンジン。

 「クロームメッキしたエンジンとエキゾーストを露出させる」というのはホットウィールのコンセプトの1つ。

 エンジンがむき出しになるだけで車全体のイメージが凄まじくパワフルな印象へと生まれ変わります。

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 '34ダッジ デリバリーバス 2016 POP CULTURE DC COMICSとの比較。

 同じ年に生産されたクライスラーの乗用車同士の並びですが、こうしてみるといかにエアフローが当時異質であったかがよくわかります。

 クライスラーはエアフローの失敗でデザインには保守的になり、結果的に戦後華々しいデザインで大旋風を巻き起こしたゼネラル・モーターズに追随するしかありませんでした。

 一時期はクライスラーの乗用車というと「老人が乗る車」と揶揄され、ビッグ3の中でも最初に破綻してしまったわけですから、クライスラーというメーカーは徹底的に時代の流れに乗るのが苦手だったのかもしれません。

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 というわけで142台目のコレクション、’34クライスラー エアフローでした。

 エアフローを手に入れると、必然的にエアフローのデザインを徹底的に真似たトヨダAA型のミニカーが欲しくなってきます。

 トヨダAA型は1936年にトヨタ自動車初の量産車として発売された車で、当時戦争へと突き進んでいた時代、そう簡単にモデルチェンジとかできないのでせめてデザインは最新のものを取り入れよう、という観点からエアフローのデザインが取り入れられたそうです。

 トヨダAA型はトミカリミテッドで発売されているのですが、さすがに10年以上前の商品なのでまったく見かけません。

 リサイクルショップをこまめに探すしか無いですね~

 仕事も一段落ついたことだし、また川越縦断ホットウィール巡りの旅と洒落込みますかな♪

  
 【コレクション台数 142台】

 【コレクション使用額 46215円】 

 
 
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