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 【Hot Wheels SWEET 16® 2002-129】

 スウィート16はホットウィールオリジナルデザインのホットロッド。

 モチーフとなっているのは戦前のドイツ製高級車、メルセデス・ベンツ540K。

 540Kはナチス・ドイツ時代の1936~1939年に少数が生産され、主にナチスの高官などに割当てられています。

 スーパーチャージャー付きの直列8気筒5400ccエンジンから生み出されるハイパワーにより誕生したばかりのアウトバーンを猛スピードでかっ飛ばし、第三帝国時代のドイツ機械化の一翼を担いました。

 スウィート16はそんな540kのエンジンを2基並列に搭載。

 16気筒、10800ccとなった巨大でエンジンはどれだけのパワーを秘めているのでしょうか?

 当時のベンツ最上級モデルである「770K」はそのエンジン音とスーパーチャージャーの響きから「ヴァルキューレ・ゲシュライ(ヴァルキューレの叫び)」と呼ばれましたが、このスウィート16がエンジンを響かせればヴァルキューレを通り越してラグナロクに到達しそうな勢いですね。

 デザインはポール・タム氏が担当しています。

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 仕事明けの朝は気持ちいいものです。

 今日は曇りですが涼しくて過ごしやすいし、雀のチュンチュン鳴く声が…… 聞こえない?

 そーなんです!!! 実は私耳が詰まりやすい体質で、左耳が詰まってしまって全然聞こえなくなっちゃってたんですよ。

 これはいかん、と川越の耳鼻科へ。

 耳垢吸い取りマシーンで詰まった耳をキレイに掃除してもらいますが、一行に聴力が回復しません。


 「これ、ガチガチに固まってて取れませんね」

 と医者の冷たい宣告が。

 なんでも耳垢が完全に詰まって固まっており、吸い取ることができないみたいなんです。

 無理矢理取ると耳の中を傷つけて感染症などの恐れがあるというので、まずは耳垢を薬で柔らかくすることに。

 耳に刺す「耳薬」をもらい、三日後の予約をとってから耳鼻科を後にしました。

 で、せっかく川越にきたわけですから、当然のごとくオビツ屋へ。

 店主のおじさんに新しいダンボール箱を何箱か出してもらい、チェックしているとお目当のブツを発見!!!

 復刻版のスウィート16です!!!

 以前フェラーリ330P4を購入したときに見かけ、次はこれにしようと思っていたら売れちゃってたんですよね。
 
 別の箱に生き残りがいたようでほっと一安心。

 324円にて購入し、耳鳴りがしてふらふらする頭を押さえながら帰宅したわけです。

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 全長76.2㎜

 全幅30.4㎜

 全高18㎜

 ベースとなったメルセデス・ベンツ540Kの全長は5300㎜程度なので、これを基準に計算するとスケールは1/69スケールとなります。

 スウィート16は1973年に発売されたモデルで、ホットウィールファンならばご存知の通りいろいろといわくのあるモデルでもあります。

 スウィート16が発売された1973年はホットウィールにとって苦難の年でした。

 1968年に誕生して以来、発売と同時に大人気となり、老舗のヨーロッパ系ミニカーを駆逐していったホットウィールですが、ペイントがコストの高いスペクトラフレームカラーを廃してソリッドのエナメルペイントとなるなど全般的にコストダウン。

 売上げも伸び悩み、この年に発売された新金型商品はスウィート16、スーパーファインタービン、ダブルヘッダーのわずか3車種で、これはホットウィール史上もっとも新商品が少ない年となっています。

 皮肉なことにこの3車種は1973年の1年間しか販売されなかったために後にプレミアがつき、コレクターズアイテムとして高価格で取引されることとなったのです。

 そんなレアアイテムだったスウィート16ですが、1998年のホットウィール30周年を期に再販されます。

 それ以降2009年までコンスタントにバリエーションを増やしながら販売されており、かなり入手しやすくなりました。

 このモデルは2002年のメインラインとして販売されたモデル。

 ボディ、エンジン、シャシー共にダイキャスト製で重量感は抜群です。

 パールホワイトでペイントされたボディにはブラックとゴールドのフレイムスが入り、トランクルームのホイールキャップも丁寧に塗り分けられています。

 戦前の高級車はスペアタイヤカバーがメッキトリムで丁寧に装飾されているので、この部分の塗り分けがあると全身がグッと引き締まり、リアリティが増すので嬉しいポイントです。

 インテリアはプラスチックですが一体成型ではなく、複数のパーツを使ってステアリング内部の抜けもきっちりと再現。

 オープンカーなので、これはありがたい配慮ですね。


 ホイールは「LW(レース、もしくはワイヤースポーク)ホイール」を履いています。

 第二次大戦前のヒストリックカーにはピッタリのチョイスです。

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 車体裏には

 ©MATTEL,INC,1970
    
    MALAYSIA
    SWEET 16

 と刻印されています。

 マレーシア製ですね。

 540Kの実車どおり、ラダーフレームがディテールで再現されています。

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 トランクルームの開閉ギミック。

 内部にはベンツのスリーポインテッドスターを模したホイール留め具がディテーリングされています。

 昔のホットウィールってギミックつきのモデルが多いですよね。

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 スーパーチャージャーつき8気筒5400ccエンジンを並列化した16気筒エンジン。

 ダイキャスト製で重量感があり、とても40年以上昔のミニカーとは思えないくらいの精密なディテーリング。

 エンジンという、車の心臓部分をむき出しにするデザインを前面に押し出したホットウィールって本当に凄い。

 こんなデザインのミニカーをガンガン大量生産するなんで、勇気があってもなかなかできませんよね。

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 クラシックカーのエンジンを倍にする、という同じコンセプトのホットウィールであるトービードジョーンズとの比較。

 最新のスポーツカーも格好いいですけど、マニアックなクラシックカーがさらりとラインナップされているのもホットウィールの凄いところですよね。

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 というわけで112台目のコレクション、スウィート16でした。

 初期のホットウィールって、めちゃめちゃ格好いいですよね。

 これまでいろんなお店に行くたび再販品や復刻品を探していましたが、手に入れるのはこのスウィート16が初めて。

 戦前のドイツ車は好きなのでプラモデルとかも結構持っているのですが、見比べてみるとディテールやプロポーションのとりかたが正確で、オリジナルデザインとはいえいかに実車を参考にしているかということがよくわかります。

 無改造の540Kもホットウィールとして発売されているので、いつかゲットして並べてみたいですね。


 【コレクション台数 112台】

 【コレクション使用額 36726円】