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 【Hot Wheels PHANTOM CORSAIR 2003-082 BOULEVARD BUCCANEERS™ 3/5 】

  マテル製 販売元バンダイ 税抜き定価300円

  ファントムコルサー(またはコルセア)は1938年にアメリカで製作されたワンオフのカスタムカー。

 ケチャップで有名な世界有数の食品メーカー、ハインツの創業者一族であるリスト・ハインツが造りあげました。

 当時流行のアール・デコを取り入れた流麗なエクステリアはリスト・ハインツ当人のデザイン。

 6人乗りで、最高速度は1930年台の乗用車としては異例の時速185キロ。

 当初は量産しての販売まで予定していましたが、デザイナーであり、スポンサーでもあるリスト・ハインツの急死によって計画は中断。

 もっとも、制作費だけで20000ドルがかけられているファントムコルサーをまともに量産できたとも思えません。

 20000ドルというのは当時アメリカで最も高級な車であったデューセンバーグモデルJと同じ価格です。

 ファントムコルサーは稼動状態で現存しており、アメリカネバダ州リノにある国立自動車博物館に収蔵されています。

 ホットウィール化にあたってのデザインはマーク・ジョーンズ氏が担当。

 ホットウィールらしい、マッスルカー風のプロポーションにアレンジされています。

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 病院の待ち時間て、なんであんなに長いんでしょうか。

 事の発端は2ヶ月前。

 息子とおいかけっこしている最中に柱で小指を強打したんです。

 しばらくのたうち回り、1週間ほどすると痛みが引いたので忘れていたのですが、長時間歩くと鈍く痛むことがあるんです。

 もしかして骨にヒビでも入っているんだろうか?

 いまさらながらに心配になり、奥さんも通院している川越市にある総合病院へ行ってきたんです。

 幸いよい先生に見てもらえ、レントゲンもとって骨に異常が無いことも確認。

 健康そのものですから大丈夫ですよと太鼓判を押され、心配はひとまず解消しました。

 ただ、朝7時半に受付に行き、会計を済ませて病院を出たのは午後1時半。

 6時間も病院のベンチで座っていると、どこも悪くなくても病人の気分になります。

 疲れ果てた体を引きずりながら、奥さんに今終わったと連絡をとると、

 「お疲れ様。なにごともなくて良かったね。ちょっと疲れてることだし、おいしいもの食べたりオビツ屋に行ってホットウィール買ってリフレッシュしてきなよ」

 とのありがたいお言葉が!!!

 人間現金なものです。

 奥さんと電話を終えた瞬間元気を取り戻し、オビツ屋へ直行。

 店主さんに1600円するコレクターズラインのホットウィールを「奥さんに黙ってればばれないから」と勧められますが、1000円以下のミニカーしか買わん!!!  と誓った私を信じていくれている奥さんを裏切るわけにはいきません。

 いつもどおりバンダイマテル事業部時代のベーシックモデルを物色し、「ホットウィール大図鑑2」で知って以来欲しくてたまらなかったファントムコルサーを発見!!! 324円で購入したわけです。

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 全長85㎜

 全幅27㎜

 全高21㎜

 実車の全長は6020㎜なので、計算すると1/70スケールとなります。

 ファントムコルサーは1998年に金型が製作され、1999年のファーストエディションとして販売されました。

 このモデルは2003年にベーシックモデルのセグメント「ブールバール バッカニアーズ」の一台にラインナップされたもの。

 「ブールバール バッカニアーズ」は日本語に訳すと「海賊大行進」という意味。

 ボディサイドにはカトラスを構えた海賊、ボンネットにはジョリーロジャーがタンボ印刷されています。

 そもそも「ファントムコルサー」とは「海賊の亡霊」という意味ですから、海賊のセグメントにラインナップされたのは必然だったのかもしれません。

 全長85㎜という大型モデルながら、ボディ、シャシー共にダイキャスト製。

 重量感、迫力共に文句無し。

 最近のベーシックモデルではとても考えられないような超豪華仕様には感嘆するばかりです。

 今ならボディは絶対プラになっちゃうでしょうね。

 インテリアはブルー、フロントガラスなどのクリアーパーツはクリアーブルーでの成型。

 ホイールはほとんど見えませんが、1996年から登場したディレクショナルホイールを履いています。

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 車体裏には

 ©1998 M.I.
  MALAYSIA       Hot Wheels®

 PHANTOM
 CORSAIR

 と刻印されています。

 マレーシア製ですね。

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 というわけで63台目のコレクション、ファントムコルサーでした。

 久しぶりにオビツ屋へ行き、バンダイマテル時代に発売された1990年台後半から2000年台初頭のベーシックモデルを眺めて思いました。

 昔のホットウィール、豪華すぎだと。

 ホットウィールファンならば周知の通り、最近のベーシックモデルだとボディはほとんどがプラスチック製。

 実車系のホットウィールでもプラパーツが多用されており、ダイキャストミニカーの重量感を味わえるモデルってかなり少ないんです。

 トミカですら450円の時代、西友やトイザらスで200円で買えることはものすごいことなんですが、アジアの人件費が安かった時代のオーバースペックなベーシックモデルを眺めていると一抹の悲しさを感じます。

 あ!! 購入金額がいつのまにか2万円突破してる!!!



 【コレクション台数 63台】

 【コレクション使用額 20050円】 

 
 
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